先週行った東京都現代美術館/MOTアニュアル2010:装飾展の感想。
今回のMOTアニュアルは若手作家が様々な素材や技術を駆使しながら装飾的な作品をみせる展覧会でした。
お目当ては塩保朋子さんの 《Cutting Insights》。
高さ6mの紙を切り絵のように切り抜き、作品とともに空間や影をみせる作品です。
画像でしかみたことはなかったのですが実際にみた作品はやはり美しく壮大で、凛とした佇まいで立っているという印象でしょうか。
自分の作品は切っている素材が写真であったり、それを貼っていたりるのですが表現方法だけを比較すれば似ていると感じる人もいるのかな、と思ったり。。
ただ自分の未発表の作品の中には同じように切り抜いた写真を吊るしてみせる構想の作品もあり、展示方法やライトの当て方などは参考にさせていただきました。大きさや細やかさは違うけれど、クオリティだけは負けないようにしたいと思いました。
自分と同じような表現手段なので、カッターの入り方や描かれる弧をみるだけで共感してしまうところが見ていて面白くもありました。そんなことをいつか話してみたいなあと思う作家の一人ですね。