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2012年 12月 06日
先日、会田誠個展「天才でごめんなさい」@森美術館を見に行きました。 初期の作品から最新作まであり回顧展レベルの内容でもうお腹いっぱいという感じでした。 彼の作品の表面上は美醜様々なので賛否両論あるのですが、その中に込められた笑いやアイロニーは他のアーティストにはないわかりやすさ、飽きのない面白さを感じます。 所々に感じるのはこれまでの美術に対してアンチテーゼであり、いわゆる美術教育を受けてきた自分にとって、痛切であり痛快に感じるのです。見たことある作品もあったけど、改めてみても発見があり良い意味で期待を裏切ってくれた展覧会でした。 それから別の日には会田誠ドキュメンタリー「駄作の中だけ俺がいる」@ユーロスペースも見に行きました。 作家の制作風景を中心とし家族との日常も坦々と追われていて、2003年に見た「≒(ニアイコール)会田誠・無気力大陸」から時間がずいぶん経ったけれど、作家の本質はまったく変わっていないという印象です。 日本一煙草休憩の多い作家と自称するように、なかなか作品が進まず展覧会が始まっても未完成でぶつぶつ言いながら加筆する姿に作家として共感してしまったり、魅力的な人間臭さを感じたのでした。 これまでも画家や写真家のドキュメンタリー映画はあったけど、映画館には行きそびれDVD化もされにくいので、見逃してしまったものは多いけど、改めて作家の葛藤や素の表情が感じられるドキュメンタリーは面白く、なるべく見逃さずに見ていきたいと思いました。
by shu-ikeda
| 2012-12-06 22:45
| 撮影
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